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ランチョンⅡ
LS-2-1
酸化ストレスから網膜を守ろう!
―今日からできる生活改善―

○尾花明
聖隷浜松病院眼科

“酸化ストレス”という言葉、最近はテレビの健康バラエティでもよく使われ、ご存じの方も多いでしょう。いわゆる悪玉酸素と呼ばれる“活性酸素”によって身体が錆びると表現されるもので、老化の根本です。この酸化ストレスが目の病気を起こすのです。というより、私たちが毎日ものを見ている間、実は眼はずっと酸化ストレスと戦っており、それに負けた時に病気が起こります。この講演では、まず、私たちの目はどのようにしてものを見ているか、視覚のメカニズムを簡単にお話しし、目と酸化ストレスの関係をご理解頂きます。
その上で、最近、増加している加齢黄斑変性など、光の影響が大きいと考えられる目の病気を紹介し、それらの病気の予防や進行を和らげるために、自分でできる生活改善についてお話しいたします。
人類誕生から10万年間、祖先は自然環境にあわせて進化と適応を重ねてきました。しかし、私たちをとりまく“光”の環境をちょっと考えてみて下さい。戦後70年で急激に変化していることに容易に気づかれるでしょう?蛍光灯からテレビができて、パソコンからLED、今は幼児がスマホをすいすい操る時代になりました。つまり、私たちの目は祖先が見ていたものとはまったく違うものを、昼夜を問わず見て、しかも寿命が延びたため長い期間、目を使っています。現代社会で生きる私たちは、こんな環境の変化に対して“目に良いこと”を今から実践しなければなりません。
多数のご聴講をお待ち致しております。

【略歴】
(学歴)
昭和58年 大阪市立大学医学部卒業
昭和62年 大阪市立大学大学院医学研究科外科系眼科学修了
(職歴)
昭和62年 大阪市立大学医学部助手(「眼科学」担当)
平成2年 大阪市在外研究員として独国ミュンヘン大学眼科病院へ出張 平成11年大阪市立大学医学部助教授(「眼科学」担当)
平成15年 浜松医科大学光量子医学研究センター光化学治療寄付研究部門客員教授 平成16年聖隷浜松病院眼科部長
平成28年 浜松医科大学光尖端医学教育研究センターフォトニクス医学研究部医学分光応用寄附研究室
医学博士 日本眼科学会眼科専門医 日本眼科学会認定指導医

共催:参天製薬株式会社

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