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「視覚リハビリテーション研究」論文募集要綱

視覚障害リハビリテーション協会では、2010年度の第1回理事会で議題3として研究紀要の復刊が承認されたことを受け、編集委員会を設置しました。編集委員会では、研究紀要の復刊に伴い、これまで通り大会発表論文とともに新たに原著論文を募集すること、そして年2回発行することなど、これまでの大会論文集を一新し、新たに「視覚リハビリテーション研究」を発行することとしました。それに伴い、新しく募集する原著論文に関する執筆の手引きの案を作り、その執筆の手引きは同12月21日の第9回理事会で認められました。
原著論文とは、英語ではオリジナル・ペーパーとかオリジナル・アーティクルとか呼ばれます。内容は研究について記載した論文ですが、研究内容が他のところには出ていないオリジナルなものとして認められるものです。また、通常、仮説に基づいて実証的な研究を行い、結果として得られた根拠に基づいて考察している形式であることも求められます。オリジナル・ペーパーとして掲載するのに妥当かどうかは、通常、専門を同じくする複数の人が匿名で査読(ピアレビュー)ということをして決めます。
査読は掲載の可否を決めるプロセスですが、同時に、投稿されてきた原著論文に注文をつけて、より良い論文として掲載できるよう修正を手伝うという側面を持っています。論文の著者と意見が一致しないとか気に入らないというのは査読者にとっては掲載を拒否する理由になりません。専門を同じくする人が、掲載に値するものかどうか、値するようにするにはどういう修正をすべきか意見を述べることで、交換されようとしている専門知識の内容(原著論文の中身)をより高めていくプロセスが査読です。この専門家の査読のプロセスを得て刊行される原著論文だからこそ、一定の信頼と価値が生まれるとも言えます。
研究発表大会で発表した内容についても、これまで通りの査読のない発表論文としてか、あるいは査読のある原著論文としてか、どちらか選んで投稿いただくことができます。査読が終わって採択されたものから、もっとも刊行の近い号に順次掲載していきます。(これまでの大会論文集に既に掲載された、あるいは新しい紀要における大会発表論文としていったん刊行されたものは、同じ内容の再掲になるためオリジナルの論文として採択されないことになります)。
2012年度の第6回理事会では、発表論文と原著論文の他に掲載するカテゴリとして、特定のテーマについて解説・レビューする「総説」と、原著ではないが掲載にふさわしい有用な内容をまとめた「報告」というカテゴリの2つを新設することが認められました。この2つのカテゴリについては上述したような厳密な意味での査読は行われませんが、掲載にふさわしいかどうかについては編集委員会で評価をし、修正をお願いすることがあります。また、原著論文の査読結果、不採択となった場合、「報告」に切り替えて掲載できる可能性もあります。
2015年の編集委員会にて、これらの4つのカテゴリについては不文律であったページ数の制約を明記することが決まりました。また、これまで書式の統一性が低かった発表論文や報告について対策を講じる検討がなされ、刊行から5年を経過していることに鑑み、「視覚リハビリテーション研究」における形式を原著論文の形式に一本化することが決まりました。総説・発表論文・報告の執筆についても、原著論文の書式に従ってください。

●原著論文執筆要綱
(2010年12月21日第9回理事会承認、2016年2月1日編集委員会にて微修正)

1.原稿の仕様
1.1.原稿は電子データを以下の1.2に述べる書類と共に提出する。要約や図表を本文に配置した完成形(以下、レイアウト原稿とする)での提出を原則とする。
1.2.原稿の構成は原則として次の通りとする。原稿の書式は協会ウェブサイト(http://www.cis.twcu.ac.jp/̃k-oda/jarvi-proc/Guideline110131.html)からダウンロードして使用する。
1)連絡票(電子ファイルで提出ください。)
2)レイアウト原稿(視覚リハビリテーション研究のレイアウトに従ってレイアウトをしたもの。Wordファイルについては以下のWebページから例をダウンロードして用いても良い。URL)
3)写真・図表説明原稿(通常の図表の説明以外に、視覚的な表現では分からない読者のためにテキストだけで説明した内容を別途用意してください。別ファイルでなくても、本文の最後に追加した形で構いません。)
4)レイアウト原稿の印刷物(印刷確認用ですので、紙に印刷したものを提出ください。)
5)著作権譲渡同意書(著者全員が押印したもの、紙に印刷したものを提出ください。)

2.原稿の提出
2.1.連絡票、レイアウト原稿、写真・図表説明原稿を電子メールで編集委員会へ投稿する。編集委員会のメールアドレスはjarvi-proceedings@googlegroups.comである。
2.2.レイアウト原稿の印刷物1部(印刷所校正用)、著作権譲渡同意書1部を郵送で編集委員会へ送付する。編集委員会の住所は以下である。
〒167-8585杉並区善福寺2-6-1東京女子大学現代教養学部人間科学科小田研究室気付「視覚障害リハビリテーション協会論文編集委員会」
2.3.電子媒体やレイアウト原稿の提出が難しい場合は、編集委員会まで電子メールあるいは郵便にてあらかじめ相談し、提出方法について検討する。

3.著者校正
査読終了後、印刷前に1回著者校正を行う。査読終了後の大幅な内容の訂正は認めない。

4.レイアウト原稿
レイアウト原稿には、タイトル(和文論文題名)、英文論文題名、著者名、著者所属、著者名英語表記、所属英語表記、和文要約、キーワード、英文要約、英語キーワード、本文、文献、図表及び写真が含まれる。
ただし、原著論文以外のカテゴリについては、英文論文題名、著者名英語表記、所属英語表記、英文要約と英語キーワードがなくても良い。
レイアウト原稿のフォーマットを協会ウェブサイトからダウンロード(URL)して使用する。掲載する論文カテゴリごとの長さは、レイアウト後の枚数で以下の通りとする。
・原著・総説最小6ページ~最大10ページ
・発表論文・報告最小2ページ~最大6ページ
4.1.連絡票
連絡票には、下記の1)から8)までの事項を記載する。
1)論文の種類:原著論文と明記する。
2)表題:論文内容に即したものとし、一連の研究の場合は類似した表題は避ける。
例:「△△△△におよぼす××××の効果」
3)著者名:著者が複数の場合は[・]で区切る。
例:視覚太郎・山田里葉子
4)所属機関名:大学の場合は、学部名等も記す。
例:点字大学教育学部、白杖リハビリテーション医院
5)表題の英訳:
例:Theeectsof××××for△△△△
6)著者名のローマ字表記:原則としてヘボン式を用いる。
例:TaroSHIKAKUandRihakoYAMADA
7)所属機関名の英訳:
例:FacultyofEducation,UniversityofTenji,HakujyoRehabilitationHospital
8)所属機関所在地のローマ字表記:市名、郵便番号(7桁)のみとする
例:Yamahana-shi,000-0000
4.2.要約とキーワード
和文については400字以内の要約と3~5項目のキーワードをつける。それぞれのキーワードの間は半角スペースで区切る。
英文要約をつける場合(原著論文では必須)、ネイティブチェックを受けた200~300語以内の英文要約、3~5項目の英語のKeywordsをつける。
4.3.本文
本文は、「目的」「方法」「結果」「考察」の4章、あるいは事例・症例について報告する論文の場合には「目的」「症例」「結果」「考察」の4章に分け、章ごとに内容を分けて記載する。ただし、総説については、これに従う必要はなく、記載する内容に合わせて適切に章立てを行うこと。
4.3.1.論文構成に用いる記号
論文構成に用いる記号は半角数字を半角ピリオドでつないだものを用い(例:1.はじめに、2.1.実験参加者、3.2.主観的評価の結果)、見出しの数字で階層が分かるようにする。階層が深くなりすぎないよう、論文構成に配慮する。
1)大見出し:算用数字1字を用い、上に1行をあける。数字の後ろにピリオドをつけ、全角1マス空けて見出しを書く(例:1. はじめに)。本文は改行して始める。
2)中見出し:算用数字2字をピリオドでつないだものを用い、上に行をあけない。左端から1字あけて書く。全角1マス空けて見出しを書く(例:2.3. 手続き)。本文は改行して始める。
3)小見出し:算用数字3字をピリオドでつないだものを用い、上に行をあけない。左端から2字あけて書く。全角1マス空けて見出しを書く(例:4.1.2. 先行刺激の効果が無かった原因の検討)、コロン(:)で区切って本文を書き始める。
4)これ以下の小見出しについては、必要な数の算用数字をピリオドでつないで用いる。表記法は小見出しに準じる。
5)リストの表記:算用数字に閉じ括弧)をつけたものを用いる。
4.3.2.表記について
1)文体:原則として「である」調とする。
2)句読点:「、」「。」とする。
3)年号:原則として西暦使用とする。(例:「2004年」)
4)記号:以下の記号をその使用例のように用いることができる。
・中点(・)並列する同種の語を列挙する場合。
・ハイフン(-)外国語の対語・対句の連結の場合。
・引用符(””または「」)引用文に用いる。
・括弧()または[]を用いる。
・コロン(:)例、説明などを導く場合などに用いる。
・セミコロン(;)引用文献を列挙する場合、あるいは検定結果を列挙する場合に用いる。
・省略符(…)引用文の一部あるいは前後を省略する場合に用いる。
5)カタカナ:本文中の外国語の使用はできるだけ避け、原則として日本語化した外国語を記述する時にのみ用いる。
6)英数記号:原則として半角英数記号を用いる。
7)略語:一般に用いられているものに限る。ただし、必要な場合には、初出の時にその旨を明記する。
8)検定結果の表記:各種統計的検定の結果を示すときには、以下のように検定統計量、自由度ならびに有意水準等を明記する。
(F(1,50)=7.05,p<.05)、(χ²(5)=1.54,p<.05)などF,t,pなどは斜体(イタリック)とすること
4.4.文献
4.4.1.引用文献:本文において引用されたすべての文献を、著者名のアルファベット順に論文の後に「文献」として一括リストして記載する。同一著者の複数の文献は発行年順とする。同一著者による同一年の文献が含まれる場合は、発行年の後に小文字のアルファベットを付けて区別する。また、引用文献においては、題目・雑誌名・巻号の区切り文字の「.」「,」は半角に統一する。
4.4.2.文献リストの書式
1)雑誌:著者名(西暦年)題目.雑誌名,巻数(必要な場合は号数),開始頁-終了頁.
2)著書:著者名(西暦年)書名.出版社,出版地,開始頁-終了頁(必要な場合).
3)分担執筆:著者名(西暦年)章題.編者名(編),書名.出版社,出版地,開始頁-終了頁.
4)訳書:原著者名(西暦年)原書名.出版社,出版地,訳者名(西暦年)書名.出版社,開始頁-終了頁(必要な場合).
欧文の書名(原書名)および雑誌名は斜体(イタリック)とする。和文著書の場合、出版地は省略する。
5)Webページ:著者名(西暦年)題目.Webサイト名,URL,(アクセス年月日).
例:
1)雑誌(和)同一著者・年はa、bで区別。
鈴木太郎・田中花子(2010a)視覚障害幼児への早期リハビリテーションに関する調査研究.早期研究,2,12-17.
鈴木太郎・田中花子(2010b)視覚障害幼児への早期リハビリテーションの一事例.実践早期研究,3,47-51.
2)雑誌(欧):著者3名以上では&の前に(,)を必ず入れる。雑誌名は斜体。
Leg,E.G.,Bail,A.,&Pel,E.(2007)Eects of early intervention for blind children.International Journal of Videology,48,611-618.
3)著書(和):
田中花子(1995)視覚障害の基礎.拡大社.
4)著書(欧):書名は斜体。
Kooman,A.(1997)Visual eld.The Sample Press,Amsterdam.
5)分担執筆(和)
田中花子(1988)視覚障害者のリハビリテーション.鈴木太郎(編),障害者リハビリテーション.山花出版,9-41.
6)分担執筆(欧):編者1名:(Ed.)、編者複数:(Eds.)、編者3名以上は&の前に(,)を挿入。書名は斜体。
Keller,A.,Miller,B.,Dodd,C.,&Brian,A.(2001)Vision care.In W.M.Taylor & D.Reynolds(Eds.),The world of vision rehabilitation.Tsunami Press,London,35-72.
7)訳書:原書名は斜体。
Barry,F. & Allen,G.(1999)Rehabilitation and education for low vision.Long CanePress,NewYork.鈴木太郎・山田次郎監訳(2009)ロービジョンのリハビリテーションと教育.白杖学術出版社,39-74.
8)Webページ
田中花子(2015)視覚障害幼児への早期リハビリテーションの新しい提案.幼児教育フォーラム,http://www.earlyintervention.org/tanaka/2015/article.html,(2015/12/29).
4.4.3.本文中の引用の仕方
著者名の省略は避け、全員の名前を明記する。ただし,著者が3名以上である場合は「(筆頭著者名)ら」(欧文の場合は「(筆頭著者名)etal.」)と記す。著者名の連記は以下の例に従うこととする。
1)文中の場合
例:鈴木・田中(1995)および山田(1987)は…。佐藤ら(1990)が…。Ryan and Nelson(1984)は…。(&記号は用いない)…Cameron et al.(1991)によると…。
2)文末などの()内の場合
例:…と指摘されている(鈴木・田中,1981;山田,1980)。…と指摘されている(Ryan and Nelson,1984;…)。
引用文献が複数の場合はセミコロン(;)で連ねる。カッコ内の引用順は、論文末にあげる文献リストの順に準ずる。
4.5.図表及び写真
4.5.1.図表は本文中の適切な位置に割り付け、引用順に図1、表1のようにする。写真も図に含める。それぞれに簡潔で適切な見出しをつける(例:図1訓練前後での歩行速度の比較)。掲載する図や表について、必ず本文中でその内容について触れ、十分な説明をすること。
4.5.2.写真を掲載する場合には、内容が理解できる程度の解像度を確保するとともに、過度に高い解像度のためにファイル容量が増大することの無いよう留意すること。また個人情報保護に特に注意をはらうこと。
4.5.3.図表、写真にカラーの原稿を用いても構わないが、仕上がりはモノクロとなるので、モノクロでも鮮明な画像となるよう留意すること。

5.註釈
注釈が必要である場合は、本文中にその箇所を明示したうえで、1),2)のように上付きで通し番号をつけて註を付す。また、本文、あるいは謝辞がある場合には謝辞と引用文献リストの間に、すべての註を1)、2)のように番号順に記載する。
本文例:
(前略)ABC共和国における眼鏡の価格はおよそ500円で平均年収のおよそ10%に相当する1)。(後略)
注欄例:註
1)2005年当時の為替レートで計算した。なお、本稿掲載時には調査時、執筆時とは状況が大きく異なっている可能性がある。
2)(後略)

6.写真・図表説明原稿
本誌を点字版やデータ版で読んでいる会員が、図や写真を理解しやすいよう、説明原稿を用意する。図と写真は文章化し、表はテキストデータを提出する。図表の作成に使用した基本ソフトとアプリケーションソフトを明記する。

7.研究倫理の遵守
投稿者は所属機関等の倫理規定に従い、投稿する論文の内容について充分に人権及び研究倫理上の配慮をしなければならない。また、研究実施の際に配慮した研究倫理に係る事項があれば、論文中に記載すること。
なお、二重投稿や著作権・肖像権の侵害などの倫理的問題を避けること。倫理上の問題のある論文は掲載できない。

8.著作権譲渡同意書
論文を投稿する場合には、著者全員が押印した著作権譲渡同意書を1部提出すること。協会ウェブサイト(http://www.cis.twcu.ac.jp/̃k-oda/jarvi-proc/Guideline110131.html)からダウンロードした書式を用いること。
この譲渡によって、視覚障害リハビリテーション協会は、視覚リハビリテーション研究に刊行された原著論文やその電子的形態による利用を含めた包括的な著作権を有する。しかし、これは著者自身が自著の原著論文を複製、翻訳、翻案等の形で利用することを禁止するものではない。ただし、その全部あるいは大部分を他の著作物に利用する場合には、その旨を協会(事務局)に申し出るとともに、出典を明記すること。また一部分を利用する場合にも、文献あるいは図説の下に出典を明記すること。このことは、原著論文にのみ適用される。

9.投稿の資格
投稿時に筆頭著者が視覚障害リハビリテーション協会の会員であり、年度会費を納入済みであること。

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